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解離性障害

解離性健忘(Dissociative amnesia)

器質的な問題がないにもかかわらず、記憶の想起が困難になる病気です。通常、想起できなくなる記憶の内容は極めてストレスフルな出来事(例えば、大災害や事故、戦争体験、予想しない死別など)に関連したものです。部分的に想起が困難になることもあれば、全般的に想起が困難になることもあります。

診断基準(DSM-W)

  1. 優勢な障害は、重要な個人的情報で、通常外傷的またはストレスの強い性質をもつものの想起が不可能になり、それがあまりにも広範囲にわたるため通常の物忘れでは説明できないような、1つまたはそれ以上のエピソードである。
  2. この障害は解離性同一性障害、解離性とん走、外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、または身体化障害の経過中のみに起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または神経疾患または他の一般身体疾患(例:頭部外傷による健忘性障害)の直接的な生理学的作用によるものではない。
  3. その症状は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

 

解離性とん走(Dissociative fugue)

完全あるいは部分的な健忘(記憶の想起困難)をともないながら、家庭や職場から離れて放浪をすること(例えば、「気づいたらある場所にいて、来るまでのことが思い出せない」)などが主な症状です。放浪は予期しないときに突然おこり、数日間から数週間に及ぶこともあります。放浪中は健忘をともなっていますが、基本的な身辺管理(例えば、食べることなど)、単純な社会的関係(例えば、乗車券を買う、食事を注文する)は保たれていることが多いため、第三者からみると特に変わった様子はないように映ることもあります。

診断基準(DSM-W)

  1. 優勢な障害は、予期していないときに突然、家庭または普段の職場から離れて放浪し、過去を想起することができなくなる。
  2. 個人の同一性について混乱している、または新しい同一性を(部分的に、または完全に)装う。
  3. この障害は、解離性同一性障害の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない。
  4. その症状は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

 

多重人格障害(Multiple personality disorder)

2つ以上の独立した人格が、別々の記憶、感情、行動様式をもって一人の人間の中に交代して出現するという病気です。それぞれの人格は、自分史、自己イメージ、同一性、名前を持っているといわれています。このような症状を引き起こす原因の1つとして、非常に強い心的外傷経験が指摘されています。

診断基準(DSM-W)

  1. 2つまたはそれ以上の、はっきりと他と区別される同一性またはパーソナリティ状態の存在(そのおのおのは、環境および自己について知覚し、かかわり、思考する、比較的持続する独自の様式を持っている)
  2. これらの同一性またはパーソナリティ状態の少なくとも2つが反復的に患者の行動を統制する。
  3. 重要な個人的情報の想起が不能であり、それは普通の物忘れでは説明できないほど強い。
  4. この障害は、物質(例:アルコール中毒時のブラックアウトまたは混乱した行動)または他の一般身体疾患(例:複雑部分発作)の直接的な生理学的作用によるものではない。

注:子供の場合、その症状は、想像上の遊び仲間または空想的遊びに由来するものではない。

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