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こころのはなし

 

Aくんは小学校に行く時間が近づくと、腹痛を訴えぐずりだします。

母親にくっつき離れようとせず、登校しない日も度々です。

Aくんは「お母さんと離れたくないから、学校に行きたくない。」と言います。

このような場合はその背景に分離不安障害が考えられます。 分離不安とは、養育者や家など愛着のある人や場所から離れるときに生じる不安を指します。

こうした症状は、ほとんどすべての子ども(特に年少児)にみられるものですが、不安が過剰なものであったり、それが元となり登校できないなど行動面に支障を来している場合などは、分離不安障害が疑われます。  症状としては頭痛、腹痛や、赤ちゃん返り、夜尿、悪夢などが多く見られ、「自分や家族に何か恐ろしいことが起こるのではないか」など常に不安に支配されているのも特徴です。また、時に抑うつ、怒り、無気力などの精神症状が表出して、不登校などの一要因になることもあります。

もともともっている不安過敏性が大きく関っているとされていますが、近親者やペットの死、転居や転校などがきっかけとなる場合もあります。治療法としては薬物療法、カウンセリングなどが挙げられますが、近年、不安を引き起こす認知の修正を行う認知行動療法による治療が効果的とされ注目を集めています。

 

診断基準

DSM-W-TR ICD-10
コード番号 309.21
分離不安障害
Separation anxiety disorder
コード番号 F93.0
小児期の分離不安障害
Separation anxiety disorder of childhood
  1. 家庭または愛着をもっている人からの分離に対する、発達的に不適切で、過剰な不安で、以下の項目のうち3つ(またはそれ以上)が証拠として存在する。
  1. 家庭または愛着をもっている重要人物からの分離が起こる、または予測される場合の反復的で過剰な苦痛
  2. )愛着をもっている重要人物を失う、またはその人に危険がふりかかるかもしれないという持続的で過剰な心配
  3. 厄介な出来事によって、愛着をもっている重要人物から引き離されるのではないかという持続的で過剰な心配
  4. 厄介な出来事によって、愛着をもっている重要人物から引き離されるのではないかという持続的で過剰な心配
  5. 分離に対する恐怖のために、学校やその他の場所へ行くことについての持続的な抵抗または拒否
  6. 1人で、または愛着をもっている重要人物がいないで家にいること、またはその他の状況で頼りにしている大人がいないこと、に対する持続的な抵抗または拒否
  7. 愛着をもっている重要人物が側にいないで寝たり、家を離れて寝ることに対する持続的な抵抗または拒否
  8. 分離を主題とした悪夢の繰り返し
  9. 愛着をもっている重要な人物から引き離される、または分離が起こる、または予測される場合の、反復する身体症状の訴え(例:頭痛、腹痛、嘔気、または嘔吐)
  1. この障害の持続期間は少なくとも4週間
  2. 発症は18歳以前
  3. この障害は臨床的に著しい苦痛、または社会的、学業的(職業的)、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
  4. この障害は広汎性発達障害、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、青年期および成人期においては、広場恐怖を伴うパニック障害ではうまく説明されない。
診断の鍵となるのは、愛着の対象(通常両親あるい は他の家族成員)から別れることを中心とした過度 の不安であり、さまざまな状況に関する全般的な不 安の単なる一部分ではない。この不安は次のような 形をとりうる。
  1. 強く愛着を持っている人に災難が降りかかるという非現実的な、現実離れした心配に心を奪われる。あるいは彼らが去って戻らないだろうという恐れ
  2. 迷子、誘拐、入院、あるいは殺されるという災難によって、強く愛着を持っている人から引き離されてしまうという非現実的な心配に心を奪われること。
  3. 分離の恐れのために、(学校での出来事を恐れるというような他の理由からでなく)登校を嫌がり、あるいは拒否し続けること。
  4. 強く愛着を持っている人が近くか隣にいなければ、眠るのを嫌がり、あるいは拒否し続けること。
  5. 1人で家にいること、あるいは強く愛着を持っている人なしで家にいることへの持続的で度の過ぎた恐れ。
  6. 分離に関する悪夢を繰り返す。
  7. 身体症状(悪心、胃痛、頭痛、嘔吐などの)が、強く愛着を持っている人からの分離をともなう状況のさいに繰り返し起こること。たとえば家を離れて学校にいく場合。
  8. 強く愛着をもっている人からの分離を予想したとき、その最中、あるいはその直後に、過度の悲嘆を繰り返すこと(不安、泣くこと、癇癪、みじめさ、無感情、あるいは社会的引きこもりとして現れる)。
早発性:6歳以前の発症の場合  
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